付加価値(加算法)

付加価値=①人件費+②金融費用+③減価償却費+④賃借料+⑤租税公課+⑥経常利益 このような計算式とされることが多いです。留意点は以下のとおり。

①人件費→賞与引当金、退職給付引当金等の繰入額もいれます。地方税(事業税)でいう外形標準課税の付加価値割とは取扱いが違います。地方税だと、賞与や退職金を実際に支払ったタイミングで付加価値割に含めますが、財務指標としての付加価値を計算する際は、引当金として予め計上した段階で含めます。

②金融費用→支払利息やファクタリング手数料等が対象です。地方税だと、ファクタリング手数料を含めない場合があったり、そもそも「純」支払利子なので、受取利息があれば、それを差し引いて計算します。

④賃借料→これも地方税だと、「純」支払賃借料となるため、受取賃貸料があれば、それを差し引いて計算します。

⑥経常利益→最終損益ではありません。途中段階の利益です。地方税の単年度損益は、益金から損金の差引額となるので、会計と税務の調整計算がなければ、最終損益の数字となります。

BOT方式

https://news.yahoo.co.jp/articles/d0841b0815b7a6d41890c78c4de4bef24aa70b0b

この記事に出てきたBOTというのは、PFIの一方式ですね。

https://www8.cao.go.jp/pfi/pfi_jouhou/tebiki/yougosyuu/yougo_11.html#az02

事業終了後に民間業者から国立大学法人に施設所有権が移転ということですが、会計処理としてはファイナンス・リース取引のように資産・負債を両方計上する処理になるんですかね。記事を読む限りの判断ですが。

丸亀vsはなまる

丸亀製麺は好調でも、はなまるうどんは失速……両チェーンの間についた「差」とは何か – ライブドアニュース (livedoor.com)

トリドールHDの売上の大半を占める丸亀製麺と、吉野家HDの売上の20%弱のはなまるうどんを比較した記事ですね。力の入れようが変わるのは仕方がない面があるとも思いますが・・・。なお、両者のセグメント情報をみたら、「丸亀製麺」「はなまる」と記載してあるんですね。

岡山大病院で不適切会計3億円 14年度決算「手続き上のミス」

https://www.sanyonews.jp/article/1358674

こちらも不適切会計とあり、匿名通報により発覚したとのことです。会計処理のルールであいまいだった部分に誤りがあったとのことです。記事の最後にある、交付金の過大支給の方が気になりますね。岡山県だけの話なのか、全国的に起こっている話なのか?

三菱重工、国産ジェット旅客機撤退へ 開発会社も清算

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC023ED0S3A200C2000000/

すでに撤退済みと勘違いしていたのでしたが、あれは固定資産の減損処理でしたね。

https://flyteam.jp/news/article/121166

日経の記事にも2020年秋に事実上開発凍結とありますが、社内の調整が2年ほどかかってようやく終わったということでしょうか。

銀行ごとに異なる決算書を作成、どこをごまかすか?

銀行ごとに借入金額をごまかすというのが典型ですね。A銀行に対して見せる決算書は、A銀行からの借入金は正しくしておき、それ以外の銀行からの借入れは少なくしておくなど。

他のパターンとして、減価償却しなきゃいけない固定資産の減価償却を過小にする、回収が滞っている売上債権(いわゆるつけ払い、信用払い)をそのまま計上しておく(本来は貸倒損失にするとか、貸倒引当金の計上を行い損失見込み額を先取りする等の対応が必要)、不良在庫の評価減をしない、架空の売上を計上する(その結果、滞留債権が発生するので、さらにごまかす・・・)といったものがあります。

昨日のニュースはこのようなことをたくさんやっていたのでしょうが、だんだんつじつまが合わなくなってきて、ばれてしまったんですかね。