https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20240716550010/
最近はよく見かけるようになりましたが、改めて開示されると強烈ですね。
全国対応の公認会計士越田圭事務所(北陸地方の石川県金沢市所在)
所長が様々な事象に関し記録しておくサイト
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20240716550010/
最近はよく見かけるようになりましたが、改めて開示されると強烈ですね。
四半期レビューは、2024年4月1日以降は、第2四半期のみが必須で、第1四半期と第3四半期は任意になりました。
しかし、東京証券取引所に上場する会社は、一定の場合に、第1四半期と第3四半期についても必須になります(有価証券上場規程404条3項、有価証券上場規程施行規則405条2項)。
なお、該当する会社は、以下で公表されています。
https://www.jpx.co.jp/listing/others/review/index.html
https://jicpa.or.jp/specialized_field/20231122fhj.html
会社の決算期次第では、同一事業年度内でも四半期レビューが必要な期間とそうでない期間が併存するとのこと。監査作業以外でも手間がかかってしまい、上場会社従事者は大変ですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA194S70Z10C23A6000000/
とりあえず、四半期レビューがすぐになくなるわけではないようですね。四半期レビューというのは、四半期報告書の検証作業ですが、レビュー手続のさらなる簡素化程度ならともかく、今更廃止してしまうというのは現実的でないように思います。
・四半期報告書廃止はわかったけど、四半期レビューをどうするのかは審議中?
・一部の業種で今も行われている中間監査にするか?あるいは第2四半期だけ四半期レビューをするか?等の案がある模様。
・外国人投資家が売買の大多数を占める日本市場にとっては、この流れが嫌われて株価下落につながらないかどうか懸念されるところです。
・ちなみに、「監査」と「四半期レビュー」は保証するレベルが違うので、手間も全然違います。
・四半期レビューとは、四半期報告書に、投資家が投資判断を誤る程度に重要なミスがないことを表明するため行うもの。
・四半期決算短信は、四半期レビューの対象ではないため、四半期報告書が廃止されたら、四半期レビューもなくなってしまう?
・四半期決算短信発表後、期末になっていきなり重要なミスが見つかり、期末になってから修正するのも投資家にとっては迷惑では?
・四半期レビューは四半期財務諸表の全体を検証するものであるが、監査人が重要と判断した項目、例えば、収益認識や固定資産の減損だけでも四半期ごとに検証するような制度にはできないだろうか?いわゆる合意された手続というものですが。
・監査人が重要と判断した項目は、KAMという形で期末の監査報告書に出てきますし。
・四半期報告書が廃止されるということは、四半期レビューが廃止?
・ということは、監査法人の監査報酬減は避けられないか?
・銀行、保険会社、信金連合会では、第2四半期のレビューというのはなく、今でも中間監査が実施されている。これはそのままか?
・四半期レビューを廃止するけど、上記業種以外の中間監査の復活もないか?
・第三者的な立場の会計士に対して説明できるくらいに、年次の浅い人が納得感のある増減分析をするのは勉強になるけど、この勉強の機会を奪われるのは辛い?